輸入大豆は火を噴くはず
輸入大豆は底入れ→大出直りだから買い一貫。小豆は大下げの前夜だから売り一貫。
依然として輸入大豆は買い方針でよい。
それはこの相場が大底を叩いて、いま出直りの非常に若い時期にあるからだ。
人々は輸大相場を小さくみている。強気するにしても疑心暗鬼である。
これは相場の大転換期にみせる現象だ。
確かに輸大のファンダメンタルズは、一般的・常識的強弱を垂れるとすれば買えないはずだ。
だからこの相場は面白いのである。万人予想もせぬ大幅上げ、それもピッチの早い展開になるだろう。
信ずるものは強しという。
小豆のチビチビした出来高からみると東京、名古屋両市場の輸大手口は実にダイナミックだ。輸大の呼吸を掴めば、こんな面白いものもない。
だからつい小豆の強弱がおろそかになる。
その小豆だが先限三万円割れに向かっている。
作付け面積がかなりふえているという頭の重い材料が判然としてからの下げがきついと思う。
お天気も、まずまずだ。
小豆の線型は、一本一本、悪いですよ、深いですよと物語っている。
しかし、買い玉、見切りがつかない。それは天災を期待するからである。
買い玉見切りの決断がつくのは三万円を割ってからであろう。
夏相場のあっけない天井を打ったのであるから、買い玉に希望はない。にもかかわらず頑張るのは、相場の苦労であろうか。
ともかく素直に相場についていくところである。
話はまた輸大に戻るが19日(昨日)朝寄りは飛び付き買いした人が多い。
相場は、飛んであけた窓をすぐに埋めた。利食い先行の格好。
これは、相場出直りの初期にみせる現象だから、なんの不安もないはずだ。熱狂するところが必ずくる。
●編集部註
さて、9月が始まる。
1982年9月は世界で初めてリニアモーターカーの有人走行実験に日本が成功したり、大型台風の東日本縦断で死者が出たり、海外では、当時モナコ公国の公妃であった女優、グレース・ケリーが自動車事故で亡くなるというニュースがあった。
その中の一つに、三越百貨店の当時の社長が電撃解任されるという事件があった。この社長はその後、愛人と共に刑事訴追された挙句に刑務所に収監されるが、一連の経緯は小説やドラマ、映画のモチーフに。その中には三越本店で開催されていた「古代ペルシャ秘宝展」の展示品が殆ど偽物であったという、嘘のようなホントの話もあった。