東京銀期近85→90円目標
お金の流れが変化しつつある。ドルから貴金属へ。東京銀期近の85円→90円は早い。
NYコメックス銀は週間棒六本七本と連続陽線を立て前途雄大な上昇波動を予測させるのは、82年(昭和57年)六月底四㌦81から五本連続週棒陽線を立てたあと、半値押しを入れて、それからというもの27週の大上昇トレンドに乗って14㌦76まで凄い相場を展開した実績がある。
この時、週棒の新値は実に20本であった。
目下10㌦04を買い切って、10㌦50の窓を取りに行く格好。東京シルバーの期近限月85円→90円が恐らく出現するであろう。
海外は明らかにドルから貴金属に“お金”の流れが変化している。
そして「古今洋の東西を問わず、お金儲けは、お金の集まっているところにあり」-。貴金属市場に人気が集中するのは至極当然。
東京銀市場は来月から前場二節、後場二節の立ち会いとなる。まことに時宜を得たものである。
乾繭が中段のモミ合いから四千七百円あたりに行動を開始するかの如く、関心ある人たちは逆ザヤ相場を注目している。
乾繭は制度政策銘柄であり、ミニ仕手戦といわれ、敬遠する人もあるが、相場としては判りやすいところである。前乾先限四六〇円抜いた引けから四八〇円を買い切る線型は、五〇〇円台素通り六〇〇円→七〇〇円がテクニカルとして読めるのでなかろうか。
政策には時間差というものがある。政府の減産方針は泣く子と地頭に勝てぬという結果になりかねん。
シカゴ大豆はV型反発の半値ほど、せめて25㌣押しの7㌦20があれば理想型。すでに穀取輸大は大底鍛錬に入っている。
当社は読者サービスとして100円切手二枚と送り先住所記入の申し込み者に『セレクトシリーズ・ソイビーンズ』を一部進呈することにした。
●編集部註
先週、R・メリマン氏が発行している「MMAサイクルズレポート」の緊急版が発行された。前週の米国株式崩落を受けたものである。
これは記述全体がメリマン理論の入門レポートになっていたので急きょWEBサイトでの販売を決定。弊社にも幾つかの問い合わせが来た。
中でも、筆者が応対させていただいたお客様の中に、この頃の「板寄せ」の貴金属取引をご経験されている方がおられ、こちらが逆にいろいろお聞きする側になっていた。筆者が外務員をしていた頃、貴金属は既にザラバ取引になっていたからだ。
商いが薄い昨今、いっそのこと板寄せの方がちゃんとした値がついて健全だと筆者は思う。何もかも海外の取引に合わせる必要はないと思う。