百万人といえど我れ征かん。今週は迅雷震雷、疾風怒雨。たちまち相場急伸せん。
明けやすき夜をかくしてや東山 蕪村。
先週、株式の世界は弱気一色。
野も山もみな弱気なら、阿呆になって買いのタネを蒔くがよか候。
相場というものはいくら気を揉んでも時期が来なければ動かない。
逆に、動く時がくれば動くわけで、それは日柄とする見方もあれば、人気とする考え方もある。
相場金言に、相場詰めれば動機づくとか、閑散に売りなしなどとあるのも、誰もが諦めた時分に、相場は人気の裏を行くと言う事を物語る。
人間と言うもの、お金にゆとりがある時は陽気であり、相場に対しても、とかく強気になりがちである。
逆に、懐が淋しいと、気も萎える。相場に対しても、暗くなる。
“気”の変化は、よく「お天道さまのお顔次第」といわれる。
先週末、二十一日は夏至。満月も二十三日。
この日を境に、相場も節目となり、。弱気が一転して、火柱立つ相場が来てもおかしくない。
この六月、ドルも株も、皆が弱気になったところは、買いのタネを蒔く時期である。
国内商品も、売られすぎ銘柄を買い拾う。
七月までに大きな底を付けた相場は、年末に向け大反騰。NY金は最後の下げを遣って終わり。
辛抱する“気”に咲く花を期待しての「忍の一字」にも限界あり、と相場から離れていく人が目に付く。
鳴かざれば、鳴くまで待とうほととぎす。待てば海路の日和かな。
井戸を掘るなら、水が出るまで掘れ。