流れに逆らうなかれ(日刊版3月22日付)

花の雲鐘は上野か浅草か、と芭蕉も詠みました。サイタ、サイタ、サクラガサイタ。買いの花も。

ふつふつと彼岸櫻の莟哉 子規。

春爛漫といった所だろうか。

待てば海路のなんとやら、と申しますが。人間、心のゆとりの有無が大切ということ。

のたりのたりかな。

日経平均も、ドル円相場も、昨年11月から本格上昇を開始して四ヶ月以上経過した。

小回り三ヵ月を超え、目立った下落は到来しておらず、売り方は、声無しの敗勢。

戦況は「もうはまだなり、まだはもうなり」。

しかし、これほど、いい加減な相場格言もないと、しみじみ思う時がある。

相場が騰がれば、「まだだ」と言い、下がれば、「もう」と言える。 

どちらにでも取れる相場格言ではある。

それはさておき、この株価とドル円は「もう」か、「まだ」か。

それは、時間が解決してくれようと割り切るしかない。

当方は買い方陣営。水に落ちた犬は打て。

売り方、踏んで踏んで、刀折れ、矢尽き、玉砕するまで叩く。

国内商品、金、白金、ガソリンは2月調整幅の倍返しを目指す。

遅れてきたゴム相場。二月、50円幅下落、三月ダメ押しで、買い方総懺悔。

満目荒涼も、鳴いてくれるな草の虫。

ここまで追証に耐えてきた買い方、一縷の望み、為替の援護射撃で捲土重来を計る。

お上は、景気を浮揚させようとしている。

逆らっては、勝てない。

円安、景気回復、物価高。これからの潮流になろう。