為替の雨に泣く商品(日刊版06月13日付)

雨は降る降る、人馬は濡れる、越すに越されぬ田原坂…。超えに超えられず、商品も雨に泣いている。

あじさゐや月に色づき日に褪せて 桜桃子。

日本全国、押しなべて雨が少ない。

カラ梅雨である。

とはいえ、不思議とじめじめとした。梅雨特有の陰鬱な感じがしない。これはありがたい。

天気は、梅雨らしくないが、相場のほうはなにやら梅雨模様というべきか。為替が、不安定な動きである。

おかげで、国内商品も乱高下している。紫陽花に立てば自づと旅疲れ(弘子)。上へ下への変動で疲れてしまう。

疲れるなら、相場などしなければよい。

しかし、そうは言っても、その心境へと至るほど達観はしていない。

こおいうときにかぎって「まだ」と「もう」の読み違いに泣くことが少なくない。

東京白金は、レンジ中心の動きから下限に向かい、4500円割れが四月安値に対するダブルボトムとなろう。

東京ゴムが円高に押されている。昨年十一月と、今年四月の安値。これを結んだラインが今のゴムの得俵。これを下抜けば三尊崩れとなる。

しかし、このラインをまた上抜き返せば、上げ潮モードに変わろう。五円下に損切りラインを入れて、じっとしている。

大局の流れは円安であり、円高は調整に過ぎない。その調整も、間もなく終わろう。

株式も、円高で大きく振らされている。

六月七日安値に対する二番底を入れて、夏場に向けてまた上げてくる。

乱高下も今週で終息して、来週からは安定上昇に入る時期とみる。