病葉(わくらば)流れしその手前(日刊版4月12日付)

花見が、葉菜見になり、洟身となる今日この頃。花冷えや猫もくしやみをとばしけり(喜美)。

金融界では国内外問わず、黒田と喧嘩するな―が、合言葉とのこと。

異次元緩和、常識外の緩和に対して、相場は常識外の動きをする。

もはや、経験則では図れない世界がやってくるのではなかろうか。

アメリカと日本が世界にお金をばら撒く。

そのお金が、やがて新興国や途上国に流れ、バブルの川が育ちゆく。

ゆく川の流れは絶えずして元の水にはあらず。よどみに浮かぶうたかたは、たまゆらのうちに消え往くさだめなり。

されど、それはまだ、先のことであろう。

新興国の株が上がってくるまでは、国内の株式はまだまだ上がろう。円も安くなり、国内商品も上がる。

今は、常識外の相場についていくだけ。

あれこれ考えると、この相場についていけぬ。

日経平均の月足は押し目を入れずに上伸。何かのショック安で下がれば、買っておけば良い。それが初押しになろう。

国内は、ゴム相場が出直り。月足でみると、およそ一年半かけて逆三尊を形成した。

右肩形成が終わって、これからの相場。先ずは年初来高値を取ってくれば、青天井相場になる。

そうなるには、何か要因が必要だが、北朝鮮とアメリカ、韓国は一触即発の状況である。

イランとイスラエルもどうなるか。ここは名代の一触即発の老舗。

第三次中東戦争が勃発したとき、軍事物資のゴムが買われ高騰した。

このとき、総合商社が先物市場に乗り込んで、こぞって買いに走った記憶がある。