祭り囃子が聞こえる(日刊版05月10日付)

連休明ければ、東はお祭りだ。今週末が神田祭。来週は浅草三社祭。相場神輿も、神霊入りか。

神田川祭りの中を流れけり     万太郎。

神田祭で、事務所のある人形町界隈でも、幟や提灯がそこかしこに飾られているのだという。

お神輿は、神様の乗り物。氏子は金曜に、神田明神に出向き、神輿に神様をお迎えする。これを神霊入れという。

翌日から、神輿は町内を練り歩いて、また神田明神に帰ってくる。

神様は、神輿に揺られながら、東京の街を見て何を思うのだろう。

さて、相場の神様のご機嫌は如何か。

ドル円ジリ安基調。日柄整理、終わる気配なし。

四月十一日に高値をつけて以降、相場は下値切り上げ型のペナントを形成中も、高値奪取は難しいとみる。

少なくとも、日柄整理に三ヵ月は必要だろう。

国内商品は、円高に関係なく、上げてきたのがゴム相場。こちらは、日柄整理を終え、出直り基調となっている。

日足では、昨年八月の大底を中心に同年六月と十一月に左右の肩を配した逆三尊となった。

週足では、さらに大きな逆三尊。中心の安値は同じだが、左右の肩は一昨年末と今年の四月に形成された。

今のゴム相場の罫線は、実に美しい。これぞ、スケールの大きな底入れパターンである。

四月の安値を更新するまで、買い玉を仕込んでいくのが良い。そのうち、上値305円を取ってくれば、200円台での買いは根の玉となろう。

今日の高値は、明日の、未来の安値。あとは乗せ乗せで、東京ゴムは今後、大きく利益を狙える相場に発展しよう。