節分天井 節分底

来年の事を言うと鬼が笑うというが、その鬼は、来月豆をまかれて追われる。もう、そんな時期か。

寒の夜に酔うた男の胴間声  喜久恵。

山田風太郎が「あと千回の晩飯」という随筆を書いている。

自分は、あと何回食事をするのだろう。

どんなに酒好きでも、一生分の酒量など、たかが知れている。もう一生分呑んでしまった。

胴間声など、生易しい。下駄を枕に、道の真ん中で寝た事がある。

さて国内商品は、円高で下げ道中入り。

NY金はというと、史上最高値に程遠い。

もう一度下げて、1,600ドル当たりが居心地良い水準。

下げがあれば、買っておいてもよいところ。

東京金も、開所来高値をつけたが5,000円には届かず。

今の円高は調整か。押し目を狙いたい。

87円台があればドルも金も買っておく。ドルはいずれ100円に向う。上げすぎた相場の調整は、節分まで続こう。

節分天井、節分底。

不思議と、暦の節目が相場の転換点になることが多い。

節分とは、季節の分かれ目。元々は立春、立夏、立秋、立冬の前日をさしていた。

節分に巻き寿司を食べる風習は、福を巻き込むという由来がある。

縁を切らないという意味も込められているが、最近はストーカー紛いの事件も多い。

この人とは縁を切りたいという人も多くなったようだ。

「恋と哀れは種一つ」と、近松は書いた。

当節、そんな台詞が出る前に警察沙汰となる。