ある、と思えばある。ない、と思えばない。相場は追えば逃げるもの。心のゆとりが明日をつくる。
沈丁の四五花はぢけてひらきけり 草田男。
マルサにヤマケイ、カネキタ、カネサン。
ジャノメ、マルキタ、カネタにヤマニン、マンノジ。
すべて、商品取引員の屋号である。古参の外務員の方はご存知だろう。
取引所では、この屋号で注文が飛び交っていた。今は時代が違う。
手口に、もう会社の名前が載る事はない。
その昔、隆盛を誇っていたある会社は、姿を消し、その本社ビルのあった建物も消えた。
東穀取周辺にあった会社も次々と消え、ついに穀取自体も消えた。
兵どもが夢のあと。
スクラップ・アンド・ビルドともいう。消えればまた生まれる。むしろ、今から商品相場は面白くなっていく。人の往く裏に路あり花の山。
工業品銘柄で、ゴムだけが出遅れている。他のガソリン、白金、金は、三月から上げ始めているのだが、ゴムはダメ押しを入れた。
このゴム相場が、これから面白くなりそうだ。
250円を割らない限り、これからの上昇余地が大きいだろう。
300円を取ってくれば、イケイケの相場。これぞ商品相場の醍醐味。
白金、ガソリンは昨年夏前後につけた安値から三段上げの相場。
高値更新後は、白金6000円、ガソリン94000円が目標値となるだろう。
最終的には、ガソリンも100000円、白金7000円も夢ではない。
ある、と思えばある。ない、と思えばない。
世の中、羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶。