辛抱の度合いは難しい(日刊版06月27日付)

辛抱して、報われたこともある。辛抱したがため、一敗地に塗れたこともある。今はどちらなのだろう。

わくら葉の灯にあらはなるいとひかな 木歩。

ドル円相場は、ただいま円安驀進中。

ドルが強く、ユーロも弱いので、金はやはり売られる。少し戻すかと思ったが、限りなく1200ドルに近づく足取りなのか。七月末まで、戻り売り相場が続こう。

他の国内商品の下落と歩みを共にする今の金は代替通貨ではなく、ただの商品となった。

東京金は二月、四月二本角をつけ暴落。四月一六日までほぼ1000円落とし、五月一〇日戻り高値。時を置くことなく、そこからの二段下げは750円幅。寸足らずで千丁幅の下げをやっているようだ。

とはいえ、4000円を割れると、金には買いが入ると見ている。

どこで、ドカッとNYが下げると、東京3800円。七月の買い場は、そのあたりか。

今の金は、もうはまだなり、まだはまだなりの下げ相場。安値を叩いても、利が乗る下げ相場は、まさに鬼の如し。

弱保合いからの下放れは、昨年十月からの足取り。高値切り下がり、安値切り下がりの典型的な下げ相場に、買い方、声も無し。

買い方は、七月まで辛抱。辛抱する木に花が咲く。辛抱できねば、損切りドテンは蜜の味。 下げるだけ下げれば良い。それだけ、七月の買い場が判り易くなる。

東京ゴムは二月高値からの二段下げ。同じ値幅を落とせば211円台。底打ちまでは日柄がまだ来ていないか。円安支援材料もお構いなし。

東京白金も、4000円割れは必至。