陽極まれば陰となり

買い屋が買って、売り屋が買えば、そこが天井。売りは断行熟慮、買いは熟慮断行であるという。

恙なき暮しいつの日余寒なほ    沙悟浄。

株であれ、商品であれ、国内外を問わず、買い方は現在、余寒に晒されている状態。
元来、相場は上げ下げの繰り返しである。
上げの力が強ければ上昇トレンド、下げの力が強ければ下げトレンドとなる。
上げ続ける事も、下げ続ける事もない。

そんなの当たり前と笑うなかれ。相場の中にどっぷり浸かっていると、そんな当たり前の事さえ忘れている。
それ故に「休むも相場」という言葉はあるのだ。

これから円は、どんどん安くなろう。

しかし、上げ続ける事はできない。ここで一旦、調整に入りそうだ。

罫線のお顔は、調整が終われば、相場はまた九十七円を目指しますという表情。

さても、節分天井とはよく言ったもの。

ここで、国内商品も円高の調整から下げよう。

しかし、これで相場は天井を打ったわけではない。ミニ天井程度か。

啓蟄の頃、また高値を更新してこよう。

ここまで買って、攻めた投資家は、一旦利食いをして、タメをつくるところ。相応の押し目を入れるか、浅い押しで終わるかは判らない。

いま言えるのは、ドル円も、商品も、株も、まだ天井を打つような相場ではないということ。

大底から這い上がり始めた相場はまだ若い。

若いうちはショック安には買い迎えという格言がある。

急落は、目を瞑って買うべし。