頭脳無用の信念の相場(日刊版3月11日付)

二年前のあの日、大阪でも揺れた。東京と連絡が取れるまではヒヤヒヤした。何より無事でよかった。

みちのくや行方も知れぬ春の塵     高資。

その当時、東京の事務所では、あるゲームが流行っていた。

その月一番多く歩いた人に、ビリの人が昼飯を奢る。これが良かった。

皆、万歩計を装着し、長時間の歩行に耐えうる靴を履いていた。月五十万歩の猛者もいた。

その日は歩いて帰り、土日で片付け、日曜には金融版を配信することができた。世の中、何が幸いするか判らない。

さて、今の相場は考える人や経験者ほど乗り切れぬ。頭でなく信念だけでやる人が儲かる。

ドル円相場が95円をつけ、弱気派を一掃。「上げすぎた相場は下げる、値動きが速すぎる」等と、屁理屈をたれている白髪の翁には、今の相場はついていけません。

黙って強気していたら、今の国内商品相場は円安で、勝手に儲かっている。

あれこれ考えすぎるのも良くない。

昔から相場をやっている古い相場師は、ことごとくやられている。

ファンダメンタルズもチャートも必要ない。強い地合の相場に、ついていくだけでよい。

今の円安が何時まで続くかなど考える必要はない。ゴムも、ガソリンも、金・白金も、押し目を入れた。ここからは買って行く相場。

水星逆行も、今週で終わる。

逆行最初の1週間で下げた相場は、最後の一週間は上げよう。

結局、逆行が終われば、元の木阿弥で終わっていよう。

下げた分を取り返す、そんな相場になろうか。