NYダウが重い

世界的な大恐慌にならねばよいがと思っている。NYダウとゴールドを注目している。

山は暮れて野はたそがれのすすきかな 蕪村。

下げそうで下げない東京金。
NY金は1,750㌦を割ったが、反発した。
NY原油が段々重くなっている。
日経平均株価は下げの反動戻し。大天井は打っているのだから、これからの戻りは売られる。
NYダウは13,500㌦に乗せる戻りであるが、新高値に買う力はあるのだろうか。
ヨーロッパもアメリカも日本も、上昇していく相場ではない。
世界経済は不況に向かっている。これが恐慌にならねばよいが。
不況というものは、気がついたときには、かなり落ち込んでいる。
長い目で見る時は、好・不況はサイクルであるから、天井を打つ、底を打つのを待って仕掛ければよいのだが、人間、仕掛けを待つという忍耐がなかなかできない。
だから『もうはまだなり、まだはもうなり』などという金言が生まれる。
江戸時代の米相場からでも、どれだけ相場を経験してきたが。
人間は、忘れるから成長がある。
時代時代で相場はみんな違う。富豪も生まれる。破綻も出る。
いま心配するのは、世界的な大恐慌である。
膨れ上がった経済が破綻するときは、ちょっとしたきっかけが引き金を引く。
不況は不況を呼び、長引くものである。
昭和初期の大不況の歴史を勉強するのもよい。そして戦争で破戒して、復興のいまがある。