10月31日付 南船北馬より

いまの世の中は呆やりしている。
不況といっても、大不況のような苦しみはない。
そのうちなんとかなるだろうと思っている。
ウォール街を見ていても深刻さは伝わらん。
いまの内閣で、経済が判っている人は、一人もいないのではないか。
大不況が来たら、世間は騒ぎ出す。物価が下がり、株価も下がり、土地の値も大幅に下がる。
そうならないように、政府も懸命になっているのだが、世界的な恐慌からいまの日本を救えるような人はいない。
内閣庁にも日銀にも、経済の専門家が揃っている。
恐慌とか大不況とかは、打つ手がうまくいけば避けられるが、過去の大不況は世界的であれ、なにも打つ手は無かった。
唯々諾々という言葉がある。大きな流れには勝てない。     
(軽)