洟がとまらないから、風邪を引いたらしい。
鹿肉を食べれば体が温まると、本に書いてある。
本山荻舟著『飲食事典』(平凡社)によれば、鹿肉のうまいのは夏の終わりから秋だそうだ。
小鍋もよし。味噌に漬けてから炙ってもよし。肉は淡白。野臭さを嫌う人は少量の味噌を加える。
戦国武将は、野戦に出る時はいつも腰に味噌を下げていたそうだ。
味噌さえあれば、なんでも食べられた。木の芽、草の芽、味噌をつけて食した。汁にしてよし。野鳥、野兎、味噌が無ければ口に入らん。
日本人と味噌の関係は、かなり古い。現代でも、朝に味噌汁が無いとなにか物足りない。
味噌は野戦食である。外国人が日本航空に乗ると味噌のにおいがすると。
(軽)