風林翁、本日お休みにつき、不肖林が書きます。今回は、思いついた事を書かせていただきましょう。
捨てきれない荷物の重さまへうしろ 山頭火。
と、風林翁の向こう張って、俳句からはじめてみましたが、山頭火は、いったい何を捨て切れなかったのでしょうか。
煩悩、と考えるのが一番簡単でしょう。
日々、相場分析をしたり、その記事を書いたり、実際に手掛けたりする身になると〝知識〟と答えたくなります。
知識は諸刃の剣。なければお話にならず、あれればあったで、考えがまとまりません。
まとまったとしても、その通りの相場にはなりません「エコノミストは理路整然と曲がる」という言葉があります。
相場と対峙する上では、ありとあらゆる知識を詰め込んで、いったん、その知識を忘れる事が大切だといいます。
感謝祭前、何故円のみ大きく動いたのか?
何故、CRB指数や日経平均株価はあんなにGAPが出来ているのか?
クリスマス休暇前の大蔵ざらえ、踏み上げなど、色々な見方が出来ます。分析手法も、どれが当てはまるのだろう、と色々と出てきます。
詰めて忘れた相場の達人なら、迷わず一本道筋が現れるでしょう。
残念ながら不肖林、いまだ相反する考えが頭の中で喧嘩をします。ここで、どれだけの道筋を捨て切れるかが勝負です。
ただこれは記事の話。実際の相場で複数の道筋が捨て切れないのなら、相場はするな、という言い方もできます。
記事は書かかねなりませんが、相場は「やらない」も一つの手法です。
もう一つ、相場で大事な事がありました。
それは曲がった時の、逃げ足の速さです。(林)