買い屋が買って売り屋が投げると天井、売り屋が売って、買い屋が踏むと底、などと申します。
春愁や時間は吾を置き去りに 汀子。
春の、そこはかとない遣る瀬なさを〝春愁〟と表現する。
今の言葉で言う「燃え尽き症候群」か。「五月病」というには時期が早い。
人の心は、表裏一体。気分の高下はあるというもの。
ところで、相場が荒れていますね。水星逆行の影響でしょうか。
兎角この時期、人間心理が不安定になります。
相場を動かす根幹は人間心理。錯綜した情報に、いちいち上へ下へと過敏に反応します。
ただ、今週で、この高下も次第に収まりがつくでしょう。
ここまで安定して上昇してきた市場が、値位置にもよるが、乱高下期を迎えている。
こういった最中、ショック安というものが入る。これをトレンド転換と見る投資家もいれば、絶好の押し目買いと見る投資家もいる。
後者の方が少ないだろう。
上昇トレンドの元では「ショック安に向え」という格言がある。
ドル円も、株も、ここは拾い場である。
急激な下げに対しては、一旦戻して、もう一度下押す場面もあるだろう。そこは、悠然と買い拾っていけば良い。
また、材料が後から出てこよう。
相場世界、買い方に安心感が出てくると、なにかと、ヒヤッとさせ、振り落としが入る。
ここで買い玉がぶん投げ、売り方に転じると、次に上げてきた時には、この売り玉は切れまい。
相場の神様は簡単には儲けさせてくれぬ。