ファイナンシャル・アストロロジー(実際には全てのジャンルのアストロロジー)において、我々はコンジャンクション(0度)を、ある運動性の受胎、または始点と見ている。
オポジション(180度)では、コンジャンクションの時期に蒔かれた種子の結果が現実として生み落とされる。そこで浮かんでくるのは、「果たして私達は、2007年に正しい種を蒔いたのだろうか?」という疑問だ。
我々は当時、2013~2014に好ましく開花するような、新しいサイクルをスタートさせただろうか? あるいは当時の私達は、現在に重い対価をもたらすような行動を開始したのだろうか?
より特化して言うなら、2008年の危機の原因となった問題を、私達は解決したのか? でないとすれば、私達は単に“ 缶を道の先に蹴り出し(kick the can down the road:問題を先送りし)”、今になって、当時問題を正さなかったことの結果に対処しなければならないのか?
私達はまもなく、その結果を十二分に知ることとなるだろう。だが、こうした危機的財政問題に関する相互の意見交換や交渉において指導者達が見せる機能停止ぶりは、けっして良い前兆とは言えない。
ちょうど終了したばかりのヨーロッパにおけるレクチャーで述べたように、2010年代の残りの年月がどういう未来になるかは、ひとえに今年、2013年に私達のリーダーが下す決断にかかっている。世界中に拡がる経済問題を解決するために共に歩み寄り、調和的に働こうという彼らの意志に、全てがかかっている。
もし彼らがそれを行うなら、私達は未来を担う世代の財政的な安全保障のために確固とした基盤を築き、次の10年が始まる頃にその結果を見ることになる。もし彼らがそれをしなければ、またもう一つの危機が訪れ(おそらく2010年代で2回)、その回復のために数十年を費やす可能性がある。どちらになるかは全くもって、2013年の指導者達と彼らが下す決断の如何にかかっているのだ。もし彼らがそれを成し遂げなければ、人々は自らの意見を主張し始め、自分達の指導者にどんな未来が待ち受けるか、それについて選択することになるだろう。