1月28日付 メリマンコラム

《天王星・冥王星スクエア中心で見た長期見通し》-“金融版トワイライトゾーン”の物語は続く… その4

 仮にFRBや他の中央銀行が、何の裏づけもない紙切れで作られた借金の証文(すなわち国債)を作ることできるのであれば、なぜ米国政府は現状ちゃんとした裏づけのあるプラチナ硬貨を造幣して、その負債の返済に充てる事ができないのだろうか。それこそ茶番ではないか。

 より立派で愛国的な行為は、中央銀行が自行で保有する国の債権(すなわち国債)―もっとも国債買取りのために“何もないところ”からお金を生み出して買ったものだが―
を放棄することかもしれない。
 私は、FRBがQE1を決定した2年前にこのアイデアを提唱している。その時、FRBはホワイトハウスと議会を相手に取引してはどうだとも提案した。すなわち、均衡予算(または、少なくとも08年のメルトダウン中に追加された3兆ドル)と引き換えに債権放棄してはどうかと。これぞお国のためであり、それがある限り、政府もFRBの言う事を聞くのではないかと。
 時は流れて2年が過ぎた今現在、他の市場のコメンテーターやエコノミストはこの事を言い始めている。【以下のセンテンスは占星学に関する文章に着き省略】

 プラチナコインのアイデアは茶番であり、実行されないだろうが、これに期待できることが3つある。
 1番目はこれによって債務不履行が回避できるかもしれないという事。何故ならそれに応じれば、いつでも債務上限危機の一時的な回避が可能になるからだ。これにより債務不履行に陥って、これを理由にその国の債券の長期信用が再び引き下げられる(そして世界市場に混乱を与える)事なく、指導者は責任を持って(財政再建の)計画を立てる時間の余裕ができるのではないか。【次回で終わります】