2月4日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その2

マンデーン・アストロロジャー(社会占星学者)という、世界の指導者やその国々のホロスコープを研究する人種にとって、これは興味深い観察例となるだろう。運行中の海王星が、これほどまで強力に出生図上に現れて来る時、最高の理想、最も高い精神性とあらゆる美徳のカリスマ、そして全ての人々への優しさと思いやりの高みを体現する可能性はある。それは誰もが人間の人格における最高の特質を通して探求する夢であり、理想の姿だ。もし人がこうした美徳の範例となるなら、彼はヒーローとなり、伝説となる。彼は栄光の台座に昇り、そこには彼が属する共同体の人々からの尊敬の眼差しが集まるだろう。

しかしながら、この台座への登坂道は、重大な個人的試練と大いなる誘惑を伴うかもしれない。海王星は夢や理想の高みを象徴するだけではない。幻滅 — 信頼を裏切り、陥れようとする人々への幻滅か、あるいは他の人々がその人物を大いに尊敬して高みに押し上げたにもかかわらず、その後最終的に本人が彼らを見捨てることで人々の中に生まれる幻滅か ― を象徴する可能性もあるのだ。

海王星が働く時は、欺瞞、裏切り、ペテンにも注意しなければならない。だがそれは、その人物が他人からの欺瞞行為に曝されやすいのか、それとも自分自身がそういった行為を他者に対して為すのか? 海王星が働く時は、そのどちらもあり得るし、両方が平行して起きる場合もある。海王星が運行する期間を成功裡に歩んでいく鍵は、信頼(常に、全ての人々に対して信頼に足る存在であること)、そして思いやり(誠実さと真正さをもって他者に優しくあること)だ。もしそれに成功するなら、あなたが後世に遺すものは完全で失われることがない。もし失敗すれば、恩寵からの墜落が待っている。