『共和党議員はオバマ氏に対し、余地をもっと与えるような柔軟性のある提案をしているが、それでも大統領は首を縦に振らない。そこで以下の点は熟考すべきだろう。即ち大統領は、彼自身の存在と彼自身が従える行政府には、もっと穏やかな策を用いる権限があるという事を否定したがっているのではないかと。自分で死のうとしている前に止めてくれるな、という事か』 — 2013年3月1日, ウォールストリートジャーナル紙『Obamageddon(オバマゲドン)』より
上記は、歳出自動削減によって削られたら危機的なことになるとオバマが力説する政府プログラムをも含む全ての行政プログラム予算を一律カットするというよりは、むしろ大統領自身に支出の削減具合を処理する権限を与えている今回の発動命令書についての社説だ。
先週はワイルドでクレイジーな水星逆行週間だったが、それに加えてバラク・オバマ大統領にとっては、最近のコラムで論じてきたある種の海王星的問題の露呈で始まった週でもあった。自分自身のイメージと信頼性に関して、これまでの幸運が逆転するような経験を彼がするかもしれないという私達の懸念を、皆さんは覚えておられるだろう。その逆境は2013年2月から2015年3月まで続く。では、先週は何が起こったろうか?
まず最初に、非常に奇怪ともとれる言葉と行動のズレがあった。火曜日のウォールストリートジャーナルはこう報じている。
『月曜に開かれた州知事達との会議の席上で、彼はまたもや連邦議会を煽ってこう言った。ワシントンは “次の世代ではなく次の選挙戦で頭がいっぱいになっている。そんな強迫観念は克服しなければならない” 』
これを聞いた共和党議員が、まるで「なりすまし犯罪」の被害者にでもなったような気分に陥いるとしても、大目に見なければならないだろう。何故ならこのセリフはまさに、彼ら共和党が財政政策について過去4年にわたり、ホワイトハウスに向けて伝えてきたメッセージだったからだ。