09月03日付 メリマンコラム 《回顧と展望》

先週は休日前の平穏な週となるはずであった。
まさに実際、その通りであった。金曜(31日)の朝、FRB議長ベン・バーナンキが「必要なら追加の金融刺激策(即ちQE3)をとる準備は出来ている」と発表するまでは。
当初、市場は失望の色が濃かった。何故なら彼が今すぐ新たなる米国債の追加購入を実施すると言及しなかったからだ。
だが、その失望感が続いたのはおよそ10分程度。その後市場参加者は、FRBが経済そのものを護るために、来年1月1日に不気味に迫る(財政の断崖から米国債と株価を転落させないよう、どんな手段でもとるつもりなのだと解釈したのだ。
これは天王星・冥王星のハードアスペクトの下で同時に木星が双子座に在泊する時、過去100年にわたって常によく一致してきた現象だ。
株式市場はいまだに到達していない史上最高値に向けて舞い上がる可能性を今なお保持している。
貴金属も同様だ。どうやらFRBは、もしそれが株式の高止まりに繋がるならのであればという関連性の下、貴金属を高騰させるつもりのようだ。
先週金曜、強気なニュースが株式を押し上げたのと同様、金と銀にとってはもっと顕著な効果があった。
金は3月以来1,700を試し、1トロイオンスあたり40.00㌦近くも上昇した。
これは6月23日にアムステルダムで行った金のワークショップで我々が提示した価格目標ゾーンに迫っている。
銀は金曜に1トロイオンスあたり31.80㌦(3,180㌣)を試し、4月以来の最高値水準に達した。
こうした事は全て、拙著「フォーキャスト2012」及び過去2ヶ月のMMAなどで論じてきた、蠍座の火星とのジオコズミックな相関性の一部だ。
このコズミックサインは8月23日~10月6日まで効力を保ち(日本時間は8月24日~10月7日)、今年8月2~23日の(天秤座後半の度数に火星が位置している)時間帯に起こると予測された安値の後を追う大反騰とは70%強という相関性を持っている。
この安値は2回、最初は8月2日につけ、そしてその後再び8月15日、火星と土星が天秤座終盤度数で2年ぶりのコンジャンクションを形成した時につけている。
火星と土星が夏季にハードアスペクトを形成する時は、穀物市場における急激な価格高騰とも同期している。
今年の夏はこのケースにあたり、トウモロコシと大豆が共に8月、記録的高値に上り詰めた。
こうした予測もまた、「 フォーキャスト2012 」の中で詳しく触れている。