09月03日付 メリマンコラム 《長期見通し》その3

それでも彼は未来へのビジョンを組み立て、その中で自分がもっと未来志向でポジティブであることを有権者に納得させる事は出来る。
彼は果たしてそれをするだろうか? もしするとしたら、有権者は過去4年間の成り行きを経験した後でも、彼がこの先4年の間に公約を果たせるという考えを受け入れるだろうか?
それとも、この選挙シーズンはますます泥沼化し続け、山羊座の冥王星が持つ原理の中で最も醜い様相を呈するのだろうか?
私自身がこのように疑問を呈するのではなく、これらの疑問に答える立場にあるのというは理解している。
しかし、私 ― そして全てのファイナンシャルやマンデーン・アストロロジャー達 ― は、天王星が絡む時期は常に、どんな意見を公表するにしても、確実さを期待出来ない不安定な状況だという事を知っている。
天王星が金融市場においては長期サイクルの支持線や抵抗線の突破を意味するのと同様に、それは予測不可能で突然のサプライズが起こる期間と相関している。
誰にも結果はわからないし、そしてもっと重要なのは、その選挙結果がどんな結末を呼ぶかを誰も知らないという事だ。
私達はアイデアを持っているが、未来は不安定で不確実だ。変化は様々な形をとってやって来つつある。
そしてその変化は、必ずしも大多数の選択によって起きるとは限らない。
外的な絶対力による崩壊や混乱、あるいは少数派による何らかの行動が変化を引き起こすケースも多々ありそうだ。
願わくはクリント・イーストウッド(が演じるダーティーハリー)のように
『さぁ、どうした 。ホラ、撃って来いよ(Go ahead. Make my day.)』
とキメ台詞をいいたい所だが、まあ、そうもいかないだろう。
それに加えて、こうした現象や急進的な行動のプロセスでは、他の者達による強力な反動が続けて起こるかもしれない。
謎めいた言い方なのはわかっている。だがこれもまた、天王星と冥王星が互いに接触しあう時の本質なのだ。
私達はいまだに現代の「トワイライト・ゾーン」に居るのであり、私はこうした状況がもう2~3年は続くのではないかと疑っている。
勿論、どんな結末からも計画からも自由な人にとっては、この種の時期もまた、非常にエキサイティングに感じられるだろう。