10月22日付 メリマンコラム 《回顧と展望》その1

【はじめに】今週のメリマンコラムは都合により《短期見通し》からの掲載としましたが、誤って《回顧と展望》と表記しました。訂正してお詫び申し上げます。なお、諸般の事情により、今週のメリマンコラムは、今日から4日間掲載する《回顧と展望》と昨日までの《短期見通し》の2本とさせていただきます。ご了承ください。

1022日付 メリマンコラム 《回顧と展望》その1

 

『最新の調査では、オバマ氏が投票日前の不在者投票において、最も多くの票を積み上げたことを示している。アイオワ州ではおおよそ三分の一の有権者が既に投票を済ませたと言われており、オバマ氏はこれら早期投票者からの支持によって、共和党のライバルに対し67%対32%と、2倍強の票を獲得した』

20121019日付ウォールストリートジャーナル「選挙:ウィスコンシン、アイオワでオバマがリード」より

当欄は≪回顧と展望≫というタイトルなので、米国大統領選に関しての前回のコラムを振り返ろう。投票日はもう2週間後に迫っている。

 前回、私はこの選挙を予測することの難しさとその流動性についていくつかの問題を指摘した。一つはオバマ大統領が2008年に彼を勝利に導いた逆転の選挙戦略、すなわちオバマ陣営の組織力によって選挙前日までに58%対42%という記録破りの不在者投票を獲得せしめた、というものだ。

同じ戦略が2012年にも再び成功裡に遂行されていることは明白だ。選挙週間の間に有効となる水星と海王星の滞留現象が示す反則行為や不正投票の申し立てが行われるのではないかと私は疑っている。

それは翻って選挙結果の公式集計を遅延させることになる。選挙当日に水星は逆行に転じ、その週末には海王星が順行に転じる。両惑星が持つ多くの原理の中で、水星は集計と能率を司り、一方海王星は噂や虚偽の告発と共に、物事の歪みを支配する。