10月29日付 メリマンコラム 《回顧と展望》その2

 もし相場が完全に反転していなければ、天王星が強力で、かつ価格が重要なトレンドライン及びサポート/レジスタンス エリアに近い場合、相場はしばしば底値を割る。
 天王星にとって、境界線などあって無いようなものだ。あればそれを破る、これが大好きなのだ。そしてこれが起きた時、パニックは必定だ。
 今週から、そして11月終盤に再び、このような時間帯に入っていく。
当コラムでは、今から12月2日までのジオコスミックな背景が重大であることはすでに周知かと思う。そしてもちろん、ファンダメンタル面で2つの重要な問題がこれらのジオコスミック・サインと関連しつつ、すぐ間近に立ちはだかっていることもご存知のはずだ。
 一つは11月6日の米国大統領選一般投票日、もう一つは1月2日の財政の断崖(Fiscal Cliff)、誰が呼んだか別名タックスマゲドン(Taxmageddon)である。
 この時、新たな課税が束になって実施され、投資家は多くの保有資産の売却を余儀なくされ、そして同時に極端な歳出削減が施行されるだろう。それまでにこの「仮差し押さえ」が撤回されなければ、このコンビは2013年の前半、米国と世界の経済を急激な不況に追い込むことになりそうだ。
 以前指摘したように、もしこの経済危機が期限までに回避されないと、株式市場は前回の天井(目下この価格はジオコスミックにおける重要変化日であった10月5日につけた13,661)から少なくとも30%は容易に値を落とす可能性がある。
 このような下落はすでに起こっている可能性が十分にあり、もし問題が12月2日(11月23~27の火星による天王星・冥王星スクエアのトランスレーションを前哨戦として起こる、太陽・木星のオポジション )までに解決されなければ、売りの奔流が生じるのはすこぶる確実と言えよう。
 米国在住者にとってこの時期は「感謝祭シーズン」として記憶されるものだが、議会とホワイトハウスが何か“感謝”に値するもの、例えば一つの目的と調和の下に党派を超えて接触を図り、本来の役目を果たすことを期待して彼らを選出した市民達を代表してこの経済危機を防がない限りは、きっと思い出したくもない記憶となるだろう。