それでも確かに善なるものの精神は存在し続けて、出番を待っているのだ。何故なら海王星 — 思いやりと信頼の惑星 — が、自ら支配する星座宮、”思いやりと信頼の魚座”に今後13年間在泊するからだ。これが活性化されるには2013年夏、木星が蟹座に入居して、魔法のような潜在的可能性を持つ水性星座宮のグランドトラインを、土星と海王星に対して形成するまで待たねばならないかもしれない。
私達は1967年以来、このフォーメーションを見たことがない。当時は世界中で平和行進が起こり始め、徐々にベトナム戦争の終結へと導いていった時代だ。人々は暴力の終焉を要求した。彼らは抵抗した。彼らは平和と、戦争を終わらせるために闘った。そして少しずつ、その結果を得たのだ。海王星はけっして積極的ではないかもしれない。だがもし持続することが出来れば、結局は攻撃的な者達(牡羊座の天王星が冥王星にスクエア)より長らえることが出来る。
もし今週のコラムがいつもより悲しげで、どこか取り乱しているように見えたなら、それは私が今日の出来事を深く悲しみ、心乱されているからだ。私一人ではないだろう。20人もの子供達が、狂気の銃撃犯によってむやみに撃たれ殺された。もし皆さんが人の親なら、この事件があなたの精神にどんな影響を及ぼすかわかるだろう。哀しみと悲嘆の底で、何が、何故、起きたのか?を理解する術を探し求める…。これもまた、海王星の持つ質の一つなのだ。魚座の海王星は深い哀しみとなり得る。人間が互いに対して、特に罪の無い子供達に対して行う、徹底的な残虐行為に涙を流すのだ。このような時、私は自分がアストロロジーを解することに感謝する。それは、こんなことが何故、いかにして起きるのか、それを理解する術を真に提供する、私の知る限りたった一つの学問だからだ。
*今週のコラムに《長期見通し》はありません。今週のコラムはここまでです。