7月08日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その2
水星逆行の効力が切れると、この問題についての投資家心理は劇的に変わる可能性がある。
特に、もしバーナンキが重ねてFRBの金融緩和的方針に変化なしと主張するなら(あるいは主張していたら)尚更である。FRBの月例国債買い取り額を一時的に縮小する事を彼が決断する事はあるかもしれない。
だが、彼がこの時期、いや議長としての任期を終えるまでは、完全終了という可能性は低い。また彼はゼロまたはゼロに近い短期金利政策を終わらせようともしていない。もし金利が上昇すれば株価が下がることを彼は知っているのだ。
彼はその政策によって株式市場を暴落へと導いたFRB議長として退任するつもりはない。
たとえ真実のところはFRBの政策によって株式市場が暴落するのではなく、政府の財政政策の賜物であったとしても、だ。