2012/09/18(火)

【はじめに】
先週末に開かれた“金融マーケットタイミングのためのジオコスミック研究の基本原則― エフェメリスの読み方”の影響で、今週のコラムは短縮版でお送りします。なお、次回は通常モードでお送りする予定です。
(註:今週は回顧と展望しかありません。従って今週のコラム掲載は今日と明日のみになります)

09月10日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1

“私が認識している限り、この集団が、あらゆるすべての政治的影響から
厳格に独立しているという点については断言できる…更に銀行が効果的に機
能していくため、そして義務付けられた目標に達するには(FRBは)必要不可
欠な存在であると”。

― ベン•バーナンキ(現FRB議長)が2006年2月に(はじめて)FRB議長として
任命されるに当たり、行われた公聴会での発言。

バーナンキFRB議長が木曜日(13日)に行った更なる金融刺激策(の実施)
に関する発表は、「労働市場の持続的な改善が見られるまでは」という(バー
ナンキ発言の)場面が見られるまでは ワシントンの各所で驚嘆されていた。
すわ、遂に彼も保身に走るような真似するのか否かと。

― スティーブン•ムーアの署名記事『バーナンキの利己心』より、
2012年9月14日付ウォールストリート•ジャーナルから。

そう、結局彼はやってしまった。米大統領選投票日まで2ヶ月を切ったこの
タイミングで、バーナンキならびにFRBは量的緩和第三段(QE3)の実施を決
めた。これで過去2年間で量的緩和プログラムを3回実施することになる。

FRBは期限を定めず、毎月、住宅ローン担保証券(MBS)を400億㌦購入す
る事を(今回のFOMCで)決めた。