2013.03.12

3月11日付 メリマンコラム 《回顧と展望》

トリックスターさまは、あいかわらずまだブイブイいわせている!

それは水星逆行、即ち宇宙のロードランナーに関連した全てのサプライズと(言動や行動の)手の平返しは、先週もフル回転であったという事を指す。しかしながら、この傾向は金融市場よりもむしろ政治の分野で顕著だった。

まずは金融市場からお話しするとしよう。NYダウ先週、市場新高値を更新したが、S&Pはいまだ出遅れている(註:執筆時点でまだ07年10月11日の史上新高値を更新していない)。日経平均株価も狂乱が続いたままで、11年11月の3年サイクルボトム価格(11年11月25日の8,135.79)からの上昇率は、現時点でもう50%(約12,200)を超えている。12,000台乗せは2008年9月以来の出来事である。
しかし、その裏で上海総合指数(中国)は(先週4日に)大きく下げている。DAX(独)は先週末に一時8,000超え。これは08年1月以来の水準。SMI(スイス)ならびにFTSE(英)も反騰し、その高値水準は08年以来の水準まで回復した。だがその一方で(欧州市場では)、AEX(蘭)、MICEX(露)の現在の値位置は13年1月の年初来高値にははるかに及ばない。

水星逆行の渦中である現在、この相場をどう解釈するべきだろうか?総じて大半の市場アナリスト達が思っているような、かなりの上昇が見込める中段の保合い上放れと見るべきか?それとも過去に何度も経験したような、水星逆行特有のダマシなのか?考えているようだが、本当にそうなのか? あるいは過去も多くの場合がそうだったように、水星逆行がもたらす騙しなのか? 

もちろん、時間が経てばその答えは分かる。だが、われわれの経験則上、この手の市場の動きには懐疑的にならざるを得ない。

その一方で、この夏、非常に稀でポジティブな木星・土星・海王星間のグランドトラインに向かって進みつつある。この位相は1967年以降一度も発生した事がなかった。

ときに、皆さんご存知だろうか?赤字削減プログラムに関わる「グランドバーゲン」についての話し合いが突如として再開されている。まさにこのことは『フォーキャスト2013』内でも“今年半ば頃に出てくる”としていた。