3月25日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その4
では、(この期間中の天体位相は)金融市場にとってどんな意味を持つのだろうか?通常、それは大きな価格変動を意味する。己の思惑通りに進めば、トレーダーもこの天体位相を気に入るに違いない。ただ、おそらく憎むようになるのではないか。何故ならこの期間中、相場の動きを把握するには、あまりにも早く、大きすぎるからだ。
しかし、これこそ金融アストロロジーが何故貴重なものなのか、という理由でもある。
それは、この手の不確実なものと対峙する時、何らかの取っ掛かり(edge)を与えてくれる。それがいったい何処から来ているのか、などと理由や原因を知る必要などない。何故なら、天王星は“予想外”と同義語と思って良いからだ。しかし、これが冥王星と一緒(のアスペクト)となると、人的あるいは経済的の保障か否かを問わず、それが何かへの脅威を表しているという事が判る。そしておそらく、金融的な債務、財政赤字、経済危機に関連した爆発になるだろうという事が判る。また同時に、真の実力を持つ者は、その真価が問われるという事も判る。従って、またどこかでビッグ・ベン(註:ここでは英国の時計台の事ではなくバーナンキ議長の事と思われる)が担ぎ出されるかもしれない。更に彼がマントを翻し、問題を解決するようだと、株価はまた上昇して行くかもしれない。逆に彼が何もしないようなら、相場は下落していくかもしれない。どちらにせよ、相場の振幅幅はいつもより大きくなる事が予測される。火星、太陽、そして牡羊座の天王星という存在のため、控えめになる材料がない。これらの大半が火のエネルギーによるもの。従って何が真っ黒焦げになるだろう。