2013.04.17

4月15日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 

 いつもこうだ…。そうじゃないか?一週間ほど留守にした途端に世界中で金融市場が上に下への大騒ぎ。当節、きちんと状況を掴んでいないとブレーキは効かない。なにしろ天王星が、5月20日に冥王星との間に形成する都合7回のうち3回目のスクエアに向かって突っ走っているのだから。天王星の典型的な現れとして、株式指数(米国株)が史上新高値まで騰がり続ける一方、金と銀は不意に数年ぶりの安値まで下落した。冥王星の典型的な現れとしては、なおも多くの国々の経済が、破産寸前の崖っぷちに来る傾向がある。この1カ月間、キプロスのみならず今度はイタリアと中国が大手格付け会社フィッチに信用格付けを引き下げられた。

 先週(の相場で)、多くのトレーダーや投資家達にとっての大ネタは、(今回の)金と銀暴落の結果、両市場の長期サイクルにおいて、それぞれ4.25年、4.34年サイクルの優位性が確認されたという事【註:詳しくはフォーキャスト2013をご覧下さい】。金は4月4日、金は1540を一時割り込んだ後に3営業日で50㌦反騰。9日(火曜日)に1590㌦で天井をつけた。銀の反騰も同様に印象的で4月4日の安値2657から4月9日には2802まで上昇。しかし(両市場とも)12日(金曜日)には、これらの上げ幅どころか、それ以上下落に見舞われる。この日、金は80㌦以上も崩落、引け値は1,478㌦。銀は1.76㌦(先物相場の呼び値は176㌣)下落。引け値は2582。両方とも数年ぶりの安値だ。

 既に(金と銀に関する)今後のこのシナリオについては、MMAレポートの読者の方々、およびMMTA(メリマン・マーケットタイミング・アカデミー)の訓練生に提示してある。
金一筋の投資家(Gold Bugs)の皆さんにとっては朗報だ。現在相場は今年最高の、いやおそらくは向こう2年間で一番の大勝負の準備段階にある。
 
 ということで、これについては来週のMMAサイクルズ・リポートにおいて再び解説していく【注:原文の分量にもよりますが日本版は24~26日に発行予定】。こうした事も天王星と冥王星に付き物の現象で、今回の急落は猛烈な勢いとなるだろうし、その結果として一旦回復し始めれば、その戻り方もより強烈で急激な様相さえ呈するかもしれない。