2013.05.03

4月29日付 メリマンコラム 《長期見通し》

 ここ一年というもの、当コラムではしばしば、双子座14~24度への木星の運行と、特にそれが天王星・冥王星スクエアの下に起きているという点と鑑みて、これが株式市場の高値に関連する可能性について述べてきた。過去100年間でこれは2回発生。そしてその両方のケース(1929年と1966年)で株式市場は史上新高値をつけ、その後1~3年続く厳しい下落に見舞われた。
 4月12日~6月4日、木星は今やその位置に来ている。もし実際にこうした相関関係が存在するとしても、判断基準となる事例が2件しかないことからすれば、黄道帯におけるオーブを前後に10度ずつ拡張する必要があるかもしれない。あと10度拡げるなら、その時間帯は2013年7月までとなる。いずれにしても、私達は現在このジオコスミック・サインが発効する時期に入っているのだ。

 しかしながら、まだ論じていなかったことがある。それは、ミュータブルサイン(双子座、乙女座、射手座、魚座)を運行する木星が、銀においてはいかに頻繁に、より長期のサイクルの底と同期するかということだ。これがまた、何故私が銀と金の両方において、まもなくまたもう一度の大きな反騰が来るだろうと考えるもう一つの理由だ。

 今週はあと一つ、再検討してみたい長期の惑星サイクルがある。それは土星・海王星のウェイニングトライン(240度)だ。これは2012年10月10日~2013年7月19日の間に通算3回起きるが、その2回目が6月11日にやって来る。言い換えれば、このアスペクトはあまり動きが無いため、その最も強力なポジションが6月11日~7月19日まで続くということだ。

 だが、これと米国株の長期サイクルとの相関関係は、この時間帯前後6週間で示現するかもしれない。これについては『究極の株価タイミング第2巻』でも書き『フォーキャスト2013』でも引用した。

 即ち『これは土星・海王星シリーズの中でも最も印象的な位相のうちの一つである。……これら7つのサイクルのうち、6つは4年型(4年サイクル)より大きなものであった。…したがって、投資家はこのアスペクト形成の時間帯で長期サイクルにおける天井を付け、価格はその後大きく反転して、少なくとも1~2年下落していく場面を探ることが可能である』(フォーキャスト2013“2013年の米国株価”98ページより抜粋)。