5月6日付 メリマンコラム 《回顧と展望》その2
さて、これは今日の株式相場に関する天体的ならびにサイクル的な相関関係に対して、何を物語るのだろうか? 最初に、NYダウの新高値更新に向けた急騰―そしてS&P、ナスダック両市場の上伸― が、(金星・太陽・火星と)土星とのハードアスペクトが終了した後、即座に起きたことに注目したい。土星が去れば、パーティは再開される。次に、天王星が、5月20日(日本時間21日)に予定されている冥王星との(都合7回シリーズの中の)3回目のランデブー、即ちワクシングスクエア形成に向けてフルスロットルで向かっている。
天王星を含むハードアスペクトが発効範囲内にある時はいつも、記録は破られる。長期の抵抗線は全く無視される。何故なら天王星は想像上の(あるいは現実の)どんな制限であれ、突き破るのを好むからだ。その水準ラインがどんな方向への動きを塞いでいるかなど眼中にはない。ただただ壊し破りたいだけなのだ。だがそこにはコインの裏側が存在する。どんな方向に突出したにせよ、突然同じような急激さで踵を返し、反対方向に向かってより激しくすら動く性質だ。天王星はいくつかの市場セクターにおいて大きな上昇と同期した後、在泊していた星座宮や形成したアスペクトを去る前に、その同じ市場で結局は激しい下落を呼び起こすことで歴史的に悪名が高い。
1995~2003年、天王星が水瓶座に入居していた時のことを覚えておられるだろうか? 水瓶座はテクノロジーを支配する。その期間の前半にテクノロジー関連株(すなわちナスダック)に何が起きたか覚えておられるだろうか?指数が5000を超えるまで上昇した2000年3月頃には、ポートフォリオに十分なドットコム株を持とうとしても誰も追い着けないような状況だった。そして天王星が水瓶座を去る前の2002年10月、ナスダックは1000を試していた。それは2000年初めの大天井からから実に80%以上の下落である。