5月6日付 メリマンコラム 《回顧と展望》その3
そして、その天王星が水瓶座から隣のサインである魚座に入居した2003~2010年のことを覚えておられるだろうか?魚座は原油を支配する。2008年5月、この“黒い金”は1バレル=147ドルを越えるまで上昇し、史上最高値を記録した。だが天王星がまだ魚座にいた同年12月、原油は30ドルを試すまで暴落しており、これは殆ど80%近い下落であった。
現在、天王星は2010~2019年まで牡羊座におり、冥王星に対してワクシングスクエアを形成している(2012年6月~2015年3月)。牡羊座は銃や武器を支配する。皆さんは最近、拳銃の弾丸や弾薬を買おうとした事があるだろうか?おそらくないだろう。何故なら手に入らないからだ。よしんば買えたとしても、販売価格は2010年の時と比べて5倍はしよう。冥王星は銃、爆発物、弾薬―つまり、人類の生命や安全を脅かす武器といった事柄を支配する(あるいは、もしあなたが保守派であれば、これらが人類の生命を守ると考えるかもしれない)。
これらは、金融的不安や個人の安全に迫る恐怖渦巻くこの世界における究極の防御兵器として、我々を金や銀に向かわせる。とはいえ、先週の金と銀は殆ど動かなかったに等しい。もちろん、株同様、5月1日(水曜)に急激に売られた。しかしながら、株のように、週末に向かって気の利いた反発をみせている(株ほど鮮やかとはいかなかったが)。金はかろうじて前週4月26日の高値を抜けたが、これは土星に対する一連のアスペクトが発効する期間のちょうど中間点で起きた。そして、銀は4月26日の直近の高値を上抜く事はなかった。