5月13日付 メリマンコラム 《短期見通し》 その2
2つ目は多くの双子座エネルギーを体験しようとしているという点。それは非常に混乱する可能性を秘めている。何故なら、双子座が強調されるという事は、不眠症患者に、いつ何処で処方を止めるのか判らないまま、覚せい剤を投与するようなものであるといっても過言ではないからだ。この一年近く、これまで木星は双子座に滞在していた。そして6月25日(日本時間では26日)までは入居している。そして5月9日(日本時間では10日)に金星は双子座に入る【サインチェンジ】。さらに、これに続いて15日(日本時間16日)に水星、20日(日本時間21日)に太陽が双子座入り。現時点で我々が双子座について注視すべきは唯一つ。それは…、彼らが注視される事が好きではない存在であるという事である。彼らの動きは素早く、事象は次から次へと変わっていく。市場においてもまた然り。まさに急騰したかと思えば次の瞬間にはやおら急落する。しかしこの位相に木星が絡むと、多くの相場では、往々にして下落していくよりも上昇しやすい傾向が強いかもしれない。とはいえ、まあその確実性という意味では殆どアテにならないのだが。双子座―とりわけ双子座の木星―に関する理解についてはもう一点、この時間帯で多くの金融市場では、長期サイクルの天井ないしボトムをつけ、その後反転する傾向がある。これは金と銀にとっては好ましいかもしれない。この相場は、最近長期サイクルのボトムをつけたかもしれないのだ。逆にこれは株式市場にとってはあまり好ましくない。何故ならそれは、この相場が現在長期サイクルの天井形成の真っ只中にあるという事になるからだ。