5月13日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その2
それはこの夏にやってくる素晴らしい天体位相についてだ。
実はこの夏、2つの天体位相がやってくる。ひとつは7月17日に水のサイン(蟹座、蠍座、魚座)の各4度で形成される木星、土星、海王星のグランドトライン(120度)。そしてもうひとつが、今年7月中旬から8月にかけて形成されるカイト(凧)フォーメーション。このフォーメーションはこのグランドトラインに(山羊座の)冥王星が加わる天体位相。この時冥王星は木星とオポジション(180度)を形成し、土星、海王星とセクスタイル(45度)を形成する。これらの位相は水のサイン群と山羊座の4~9度の位置で形成される。
これは何を意味するだろう?最初に、グランドトラインはアストロロジーの研究(もちろん全てアストロロジャーにとってではない)において、あらゆる天体位相の中でも最も幸運な―慈悲深い―位相と見なされている。(地球中心の)ホロスコープで見ると惑星の位置はきれいな正三角形を描く。
更に今回のグランドトラインは、構成される3惑星全てが、太陽系惑星の中で、太陽から最も遠く離れている5惑星の中に含まれるため、この位相の元で成されたイベントや決定は数年、いや数十年続く可能性がある。
また、この位相には木星と土星か関係しているので、ここでの決定事項は法曹界、政界でおそらく注目される事になる。更に(カイトフォーメーションに)冥王星が関係する事により、債務や税金にも関連するかもしれない。従って、米国の債務危機に関連した所謂“グランドバーゲン”が成立する、というのが昨年 11月の私の予測であった。ただ現在、この見通しは変わってきている。実際の所、税制問題を巡る与野党間でのグランドバーゲン(包括的合意)は成立しないのではないか、そう私は考えている。何故なら、現在米国のリーダーシップは機能不全に陥っており、それに元来、相容れないものなのだ。そう、お金と財政というものは…。
留意しておくべきは(この位相形成時)天王星と木星がオポジションであるという事。この位相から鑑みて、経済、財政、そして税制に関して、この時期にそう簡単に合意がなされるなどとは期待しない方が良い。ただ、有力な2つの異なる通貨と2つの異なるイデオロギーを伴った、2つの異なる惑星の存在から、ひょっとすると両面性が浮き彫りになるかもしれない。しかし、このオポジションの強い後ろ盾があるにもかかわらず、年内に何らかの変更があるとは見ていない。