2013.05.23

5月20日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その2
大統領が訴えるように、このところのスキャンダルの全てが必要以上に誇張されていて、単なる注意逸らしの見世物に過ぎないという可能性はあるだろうか? もちろん、海王星が関与する際にはそういった事があり得る。この流れはターゲット(出生図の海王星に対する、または運行中の海王星によるハードアスペクトの下にある人物)を貶めるために意図された誤解、偽情報(おそらくは故意の)、そして根も葉もない噂などの結果としてもたらされるかもしれない。

いずれにしても、その人物が迎える結末は噂の煽り屋の犠牲となるか、またはそんな騒動を乗り超えて海王星の持つ肯定的な本質、すなわち共感、慈愛の精神、深い配慮と気遣い、そしてより良い世界やより良い関係性へのビジョンを示すことが出来るか、そのどちらかとなる。こういったトランシットの下にある時、人間が取り得るもっとも愚かな行動は、防衛的かつ反抗的になって、自分が犯した誤りを決して認めないことだ。いや、もうひとつ、もっと悪い結果に導く道がある。それは告発する側の持つ問題を取り上げて非難することだ。何故ならこれは、他の人々が寄ってきて告発者側に援助を与えるという流れを呼んで、結局のところ裏目に出るからだ。

そんなわけで、私達はこれから数回のコラムをこの強力な天王星・冥王星スクエアの中盤、特に今から11月1日に起きる4回目の正確なスクエア形成までの間に起きる様々な出来事の分析に費やすつもりでいる。通常、数回のアスペクト形成では中盤の形成(この場合は4回目)に向かう時間帯がもっとも強烈な時期だからだ。

米国以外の読者の方々は、この国で過去2週間(現行の天王星・冥王星スクエア形成に向かう時間帯)に持ち上がったスキャンダルをよくご存じないかもしれない。そこで三つほど列挙しておこう(これらに限ったことではないのだが)。

最初は米国大使クリストファー・スティーブンスを含む4人の米国人が殺された、ベンガジ米国大使館テロ事件(2012年9月11日)に関する審理において、とうとう政府高官が進み出て、ホワイトハウス、国務省双方の談話とは真っ向から異なる証言をした事である。