6月24日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その2
天王星が土星または冥王星とハードアスペクトを形成する時はいつも、一部の市場で急激な反騰が起こり、おそらくは新高値を期待出来る。そして後、同市場は崩落していく。天王星が土星とオポジション(180度)を形成していた時、世界の株式市場は暴落した(2008~2010年)。目下、天王星は冥王星とスクエアを形成し、我々は― 予測通り3回目から4回目へのスクエア形成の途上で ― 史上新高値を記録する反騰を目撃した。そして現在、我々は低金利と過度に緩和的な中央銀行の基本政策が、強気志向から弱気志向へと反転していくにつれて市場に起きる、深刻な下落を目にしている。
このような(投資家)心理の雲行きの下で、株式や金利市場は苦闘しがちだ。追証(margin calls)が発生すると共に、全ての金融市場が — 金や銀でさえも — 急落するだろう。しかしながらこれはまた、まもなく貴金属市場を急上昇へと転換させるはずの、まさに同じ心理傾向なのだ。金と銀は不確定要素と混乱が金融コミュニティを席巻する時に活況を呈する。
天王星と冥王星のスクエア …。 相場の最前線では今後2年間にわたり、益々窮地に嵌まりそうな悪癖の中にある。そして、不確実性が君臨することだろう。