7月15日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その1
現在、注目に値する2つの天体位相が進行しようとしている。一つ目は今週7月17~19日に起きる木星・土星・海王星グランドトラインだ。前回このパターンが発生したのは1967年2月、その前は1929年の1月であった。
重要な天体位相二つ目は、木星・天王星・冥王星のT字スクエア。これはオーブ(許容範囲)も含めると2013年7月~2014年5月まで続く。前回木星・天王星・冥王星が互いにハードアスペクトを形成したのは1931年~1934年のことだった。こう述べてくれば皆さんはおそらく、多くのファイナンシャル・アストロロジャーが大いに懸念している、ある状況に気付かれるだろう。
さてここで、稀有にして珍しいこれらの天体位相を物語る先週のニュース記事を2つほど振り返ってみよう。
『米国政府は6月の財政黒字を発表した。これは公共財政の迅速な回復の兆しであり、連邦議会が国の債務上限引き上げのために合意に漕ぎ着ける喫緊の必要性を減少させるものだ。米国財務省は木曜、税収の増加、公共支出の削減、そして国の後押しによる住宅ローン会社の国債への資金投入という追い風を受けて、政府は先月1170億ドル以上の歳入超過を得たと述べた。6月の余剰金は同月の最高を記録した。』
— Reuters news seervice経由CNBC, 2013年7月11日の記事” 驚愕! 米財政黒字、記録を塗り替える ” より
上の記事は、2012年11月に書き下ろした拙著『フォーキャスト2013』の中で、この天体位相(グランドトライン)について立てた予測そのままだ。当時は誰もが、差し迫った「財政の崖」によって起きる経済恐慌の方をより懸念していた。しかしながらこのグランドトラインの木星は、まさに米国始原図の蟹座初期度数に入居している金星・木星コンジャンクションに乗る形となって、大いなる富と収入増加を示唆するものであり、したがって、これが米国にとっての記録的な税収と同期するかもしれないという判断になる。