7月29日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その2
この事実は、ベン・バーナンキ率いるFRBによって維持されている金融緩和政策(QE)が、こうした市場の上げ基調を維持出来るのではないかと思わせるものだ。だが、オバマ大統領がバーナンキの来期留任は無いと明言している通り、来年初めに彼の任期が終わればどうなるのか? 市場は概してこの種の変化を好まないものだ。
他の市場では、金と銀が前向きな上昇を果たし、新たな強気相場の始まりという見方が好まれつつある。先週、金は1,350を試した。およそ1カ月前、金は1,179まで下げていた。これについてはMMAの購読者向けリポートで言及するつもりだ。これからの1~3週間は、金と銀の両市場にとって、長期の方向性を左右する重要な期間となりそうだ。そうした意味では、おそらく米ドルに対してのユーロ通貨にとっても重要となるだろう。
現在、取り立てて言及するに足る商品部門があるとすれば、それは穀物市場だ。このところは特にコーンが興味深い。拙著『フォーキャスト2013』(2012年11月執筆)において、水のサインに入居している木星・土星・海王星のグランドトライン(120度)の下、2013年の生育期は非常に豊作に繋がりやすく、したがって値は下がるとした。
この稀な惑星配置は先週7月17日~19日に完了したが、そのわずか2週間前にあたる7月12日、コーン先物市場(期近)は490セントをつけた。今やアナリスト達の見通しは大豊作だ。これが起きる8カ月前にその可能性を知っているというのは素適なことだ。農業関連を扱う私達のクライアントは大いに満足している。