7月29日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その1
ここに来て、我々はダブル・グランドトライン(水のサインでの火星・木星のコンジャンクションから土星と海王星へのグランドトライン、そして地のサインにおける月・金星そして冥王星のグランドトライン)を経験している。これはまたグランドセクスタイルまたは六芒星ダビデの星としても知られるものだ。そしてそれは、希望を内包し、「世界平和」への兆しを意味する。そう、その通りだ。新たな中東和平交渉が再開されるべくジョン・ケリー国務長官とバラク・オバマ大統領の仲介で合意に達した。これはグランドトライン、特に水性星座宮(理想主義のサイン)に在泊する木星と海王星 — 理想家肌の惑星 — を含むそれがもたらす明るい兆しだ。
その一方で私達は、同じ蟹座の火星・木星コンジャンクションが山羊座の冥王星にオポジションを形成し、そしてその両方が牡羊座の天王星にスクエアを形成するというT字スクエアをも経験している。これは「世界規模の負債爆発と破産」への回帰だ。そうだ。これもまたその通りだ。すでに私達は、デトロイト市が米国史上最大規模の破産へと向かうのを目の当たりにしている。わずか数年ほど前にオバマ大統領が、「救済策が始まるずっと前から自動車会社に金を貸しそれを維持してきた強欲な債権者達から自動車産業を “救った” のと同じようには、デトロイトを破産させるわけにはいかない」 と宣言したことなど、この際どうでもいい。結局のところ、現在、連邦政府によるデトロイトの救済は行われていない。
だが、私が言いたいのはそのことではない。政治家による約束破りや虚しい公約など、デトロイトにとっては何も目新しいことではない。デトロイトは肝っ玉の据わった街だ。そして再生するとすれば、その力は純粋にそこに住むことを愛し、進んで留まろうとする善き人々の力をこそ基盤とするだろう。自ら共同体だと名乗っているだけの地方自体とは反対に、彼らは共同体の力を信じているからだ。
だが、私が話したいのはそのことでもない。おっと!さしずめ皆さんは、私がいつまでも話の要点にたどり着かずあちこちに話が飛ぶので、今日はもう月が双子座に入ったのかと思われたかもしれない。