2013.08.26

8月26日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1

世界の株式市場は先週の大方は下げていたが、その後多くが木曜〜金曜にかけて反騰した。米国では、木星が冥王星とオポジションを形成するわずか3営業日前の8月2日につけた史上最高値から、ちょうど木星が天王星へのワクシングスクエアを形成した次の日まで、下げが3週間近く続いた。その間、ダウ工業平均は史上最高値の15,658から安値14,880まで下落した。しかしながら、週の終わりには15,000以上に戻して引けている。

前回のコラムで述べたように、我々は木星・天王星・冥王星T字スクエアの最初の形成期の渦中にある。これは地球から見て強力な天体構成で、前回起きたのは世界大恐慌の時だ。これは(世界にとって)典型的な破産のシグナルで、確かに現在世界の多くの地域がこれまで想定されていたよりも大規模な負債へと突き進んでいる。水曜(2013年8月21日)のフィナンシャル・タイムズ紙には「負債増加に連動して忍び寄る1990年代危機の亡霊」と題した、ジョシュ・ノーブル執筆のトップ記事が掲載されている。記事の中で、ノーブルは大和証券の地域担当チーフ・エコノミストであるケビン・リーの言葉を引用し、「量的緩和で生じたQEマネーは、アジアにおいて巨大な信用インフレバブルを生んだ……犯罪行為が為されてしまったからには、我々はとにかくその後遺症に対処しなければならない。その過程では多くの被害が生じることになる。一般家庭は資産の売却を余儀なくされ、多くの富が破壊されるだろう」。