8月26日付 メリマンコラム 《短期見通し》
目下、木星・冥王星・天王星のT字スクエア(註:日本時間8月8~21日)の効力は今週に入ってもなおアクティブに活動している。そこに来て、金星は天秤座に入居(註:日本時間8月17日~9月11日)。現在は天秤座の初期度数にあって、それにより上記のT字スクエアと8月24~27日にかけてグランドスクエア(十字)を形成する。また、8月26日には(7月末とは)別のグランドセクスタイル(相互に60度)が出現。非常に稀で奇妙な惑星パターンを天上に創り出す。ただ8月26日(月曜日)以降は再び木星・冥王星・天王星のT字スクエアという宇宙的現実に立ち戻り、それは来年4月まで、そしておそらくはその先まで、集合的な心理や起きてくる事象を支配していく。
一方、8月27日(日本時間28日)に、火星は獅子座入り。獅子座入居は10月15日まで続く。これは火星の持つ原理である短気、積極性/攻撃性、そして対立と、獅子座の持つプライドやエゴイズムとを結びつける。もちろん、獅子座はまた非常に創造的で魅力的でもある。もしこのあたりの時期に、そんな性質が主に表現されるなら素晴らしい事だ。
しかし、この火星の獅子座入居は、上記の天王星・冥王星・木星が織り成すカーディナルT字スクエアの渦中で起こる。むしろ私としては、獅子座の火星の否定的な側面が発揮される可能性と、それが世界情勢や世界のリーダー達の意志決定に影響してもたらす結果の方を懸念している。虚勢を張ったり、上手く行かなかったりする事の責任を回避するような行為は、不和を悪化させるだけだ。
今は謙虚さが必要な時であり、不当に他者を責めたくなる衝動を抑えるべき時だ(これもまた太陽・海王星オポジションの持つ性質)。そしてチームの一員として進んで共に働くべき時なのだ。そうしなければ、事態はきりもみ状に悪化して急速に制御不能となるかもしれない。別の言い方をするなら、カーディナルT字スクエアのテーマをめぐり、至るところで多くの言論を耳にすることになるだろう。「アタシはOKです。むしろ、そちら様の方がOKとは言い難いでしょ」まさにこれでは上手く行くものも行かない。おまけに「OK」と言った側も同じくらい「OKとは言い難い」状態であったりする。