2013.08.31

8月26日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その3

おっと、私は脱線している — これは蠍座の金星が持つ欠点の一つなのだ。私達はいつも、喜んで脱線していく。 要するに、言いたいことは、1960年代中盤が西欧史においては性解放の時代だったということだ。そしてまた女性の権利、市民権、そして現代アストロロジーの開明期でもあった。今や私達はそのサイクルの1/4局面まで来て、1965年〜1967年のテーマが再浮上しつつある — つまり幸福、そして/または自由の追求を抑圧する古色蒼然たる態度からの個人的かつ集合的な解放に向かって、以前と似たような探求が再び行われるのだ。

アストロロジャーに助言を求めるという考えが、責任ある立場にふさわしくないとして誰かを拒否する理由になるというのは … 近視眼的で、無知で、時代遅れで、しかも差別的だ。これは特に、訓練を積み資格を有するプロフェッショナルへのコンサル依頼の場合は、まったくもって真実である。それどころか、アストロロジーによって事の本質を見極めようとする人は、その実践がもたらすユニークな価値を明らかに理解しているという点から重用されてしかるべきだ。

もちろん、私はなにもアストロロジャーに相談してそのアドバイスに盲目的に従えと勧めているのではない。そうした行為は無責任だし破滅的でもある。しかしながら、アストロロジーがもたらす洞察を意志決定に寄与する要因の一つとして使うのはけっして悪いことではない。これは価値ある、いや大いに価値あることで、アストロロジーが・・・万引きと同類だなどという、根拠も何もない意見を継続的に印象付ける上記の記事のようなものではないことは、歴史上、力を持ち責任ある立場に立つ人々が進んで証言している。

おそらくこうした古色蒼然たる態度や “spiessig”な(ドイツ語でカッコ悪いの意)ふるまいは、もしも人生にあとほんの少しの愛とセックスさえあれば、乗り超えられるのかもしれない。この言葉は特に、いわゆる世論をリードする立場にある人々に贈りたい。きっと世界は、牡羊座の天王星にスクエアを形成中の山羊座の冥王星を、上手に懐柔する金星の力をもっともっと必要としているのだろう。結局のところ、金星は愛とお金を支配する者ではないか? そして、今週の彼女は天王星と冥王星を含むグランドスクエアに参加しているのではなかったか?

「いいかね? 百万長者はアストロロジーを使わない、億万長者が使うのだよ」
—by J.P.モルガン 1988年5月3日付 San Jose Mercury News紙記事 著名銀行家の言葉より