2013.09.09

9月9日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1 

 レイバーデーの祝日に伴う短縮取引であった先週の米国市場。金曜(6日)の雇用統計発表前、株式と原油市場は反騰し、貴金属は下落していた。そして、雇用統計が発表されると、カオスは突然起こった。非農業部門雇用者数(NFP)増は、市場予想前月比20万人増であったのに対し、結果は前月比16.9万人増に過ぎなかったからだ。また6月、7月のNFPも大幅に下方修正された。CNBCはこう伝えている。” 7月の雇用者数は18.8万人から17.2万人に、6月分は16.2万人から10.4万人へと暴落… 就労率は63.2%に落ち込んで35年ぶりの最低水準となった。” これを受けて株式は急落、貴金属と原油は共に反騰した。FRBが量的緩和策に基づき毎月の債券買い入れを縮小するという大方の見通しは、突如として怪しいものとなった。

 FRBが月毎の債券買い入れを縮小するかもしれないとバーナンキ議長がほのめかした時、経済は5月当時ほどの強さを見せてはいなかった。だが再三言うが、この事態はファイナンシャル・アストロロジーの研究をもってすれば、想定内のことではなかったか? 少なくとも、このコラムでは予測していた。私達は木星・土星そして海王星間の水のグランドトラインのひと時をあっけなく離れ、数週間後の8月に突如として木星・天王星そして冥王星のカーディナルT字スクエアへと移行した。これは2014年春いっぱいまで続く。これはまるで夏から冬へ、昼から夜へと突然変化するようなものだ。もしくは金融用語で言うなら、楽観と繁栄から不安と破産の脅威へシフトするようなものだろう。