9月9日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その2
この時期は、自分の強さや力を駆使して誰かを攻撃したり、他者を脅かしてやろうと企てるには良い時ではない。獅子座の火星は ? いや実際、獅子座に在泊する惑星ならどれもが ? 若さと無邪気さの永遠の探求に他ならず、大衆の憧れの目の中で “ヒーロー” となることを目指すものだ。だが土星、特に蠍座の土星とハードアスペクトを形成した時は、盲目的な力と主導権への野望が、結果として大きな衝突を引き起こしていく。そして、達成可能に思えた闘いの勝利が、今やそう簡単には手に入らないとわかる。何故なら、単に期待していたような支持が得られないからだ。
もしも周囲にとって、あなたの野心が共感出来るものではなく、または理解出来ない、見えにくいような動機に結び付いていると感じられるなら、自分の理想に他者の支持を取り付けることは出来ない。事を焦ったり、あるいは、目的達成の手段や目的そのものにさえ同意していないような相手方の口から出る言葉をこちらが一切聞こうとしないなら、この組み合わせは政治的失望感の典型的アスペクトとなる。
野心の追求を通して純粋さと若さを喪失するという含意は、今月いっぱい天上に宿り続ける。9月25日には、土星と月のノースノードが蠍座でコンジャンクションを形成。これは主導権を握りたいという野望のもう一つのシグナルで、しかも自らの行動がもとで大規模な報復を受ける可能性をも示すものだ。