2013.10.11

【お知らせ】今週のコラムはここで終了。
来週は、メリマン氏がMMTA出席のためお休みになります。

10月07日付 メリマンコラム 《回顧と展望》その5

何やら全ての様相が切迫しているような感じだが、だがその通りになるとは限らない。どんな袋小路であろうとこれを突破する道はあり、その道は落ち着いて互いに意思疎通を図ろうとする積極的な意欲によって拓かれるものだ。コミュニケーションが成り立たなければ、前進も出来ない。
最後には人びとが、特に指導者達が下す決断を基盤として、最終結果が出るのだ。アストロロジーやサイクル理論が出来ることの全ては、難しい決断を下さねばならない時に潮時を特定し、その時点で発効中の力学が何を意味するかを示すことに尽きる。例えばそれは、集合意識が感情の高まりのピークに来ている時を指し示す。すなわち、今がその一例だ。
市場は集合意識が抱える感情の状態を反映して動く。何故ファイナンシャル・アストロロジーがこんなに素晴らしい市場タイミング・ツールなのかといえば、これがその理由だ。集合意識の感情がピークまで高まれば、市場は反転するか、誰もが不可能だと思うようなレベルまでブレークアウトする。私達は今そんな場所に居て、こうしたピークは来月に向かって続いていく。
隠された動機を持った巨大で目に見えない存在が闇夜にとてつもない注文を出したりせず、操縦無しの正常な取引が行われる市場なら、今は金価格の上昇にとっては理想的な状況と言えるだろう。しかし、いずれにせよそうなるかもしれない。もしもこの目に見えない追跡不可能な実体がカラ売りポジションを取ったのなら、価格が1350以上に上昇し始めた時、彼/彼女/彼らはそのショートを手仕舞いしなければならないのだから。