10月28日付 メリマンコラム 《回顧と展望》その1
世界の株価指数は先週大半の市場で上昇。これは前週の米国債務上限問題解決を受けてのものであった。ただ先週末は幾つかの市場で弱さが露見。とりわけ極東地域では急落に見舞われた。
先週のアジア、環太平洋地域は非常に不均一な週であった。日経平均株価は先週23日、再度14,800(9月につけたダブルトップの一角)を再度ためしにかかる。しかしそこから週末にかけて大きく売り込まれ(25日には)14,088まで下落した。年初来高値である5月23日の15,942への道は長く険しい。逆に強含みを演じたのは豪州ならびにインド。豪オールオーディナリー指数は10月23日に5400に到達。これは08年7月以来の高値水準である。印ムンバイ市場(SENSEX)も10月24日に21,039まで反騰。これは10年11月以来の高値水準だ。しかしハンセン指数(香港)は9月19日の高値を超え切る事が出来ず、上海総合指数(中国)は先週下落、9月6日以来の安値水準にまで落ち込んだ。
これに比べれば、欧州株式市場は些かバランスの取れた強気の週であったといえよう。特にドイツ。10月25日のDAXは初めて9000超えを記録。これについては欧州市場向けMMAレポートでの予測通りの展開となっている。