2013.10.29

10月28日付 メリマンコラム 《回顧と展望》その2

しかし、他の欧州株価市場はどうかというと必ずしも上手くいったとは言えない。AEX(蘭)は10月22日に391で5年ぶりの高値を更新。しかしこの値位置を、週を通して保持する事はできなかった。FTSE(英)は25日に6,729まで反騰。しかしその上部には、依然として5月22日(天王星・冥王星)の高値6,875が鎮座している。同様の事はスイス市場にも言えた。SMI指数は反発して25日に8,274をつける。しかし、相場は依然として5月22日の年初来高値8,411を上回ってはいない。その一方で、MICEX指数(露)は先週1,538まで上昇。これは今年2月の高値水準になる。しかし、この高値形成後は反落し、引け値は週の安値近くまで売り込まれる事となる。

反面、米衆では先週、強基調に沸く展開となった。NYダウの高値は25日の15,570。ただ、9月19日の史上最高値15,709まではそう遠くない。S&Pは先週、史上最高値を更新。更にナスダックは2000年の高値レベルにまで到達した。アルゼンチンでも、メルバル指数が先週史上最高値を更新。その間、ボベスパ指数(伯)は56,720とスマートに反発した。ただ、年初来高値を相場は超え切れておらず、それだけでなく10月16日の高値56,747をも超え切れなかった。

数週間前の当コラムでも紹介したが、目下、幾つかの主要(投資)銀行に金相場を操作した疑惑が浮上して(そして露見して)いるが、その金が銀と共に先週反騰している。金は25日に1,356まで上昇。その丁度10日ほど前までの安値は1,251であった。銀も15日の2049から24日に2291まで反騰している。一方原油は(8月28日に)年初来高値をつけて以降大きく下げている。先週の相場は24日に95.95まで下落。その翌日は僅かに反発したのみであった。