1月13日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その1
今日の宇宙的空模様においては、最も遠い惑星達のうち二つ — 天王星と冥王星 — が、2012年6月〜2015年3月まで続く、世代的長期のハードアスペクト(スクエア)を形成している。三番目の惑星 — 海王星 — は、2011年4月に自ら支配する魚座に入居し、14年間在泊する。大衆は現在、自由や解放という個人的ニーズに対し、国家として、いや世界全体をも含む、安全保障の必要性との間で葛藤するという、激しい時代を生きている。冥王星は秘密裡に他者をスパイする可能性を象徴している。これが山羊座に在る時、自国民にそういった行為をするのは政府だ。天王星は自由と独立の追求を象徴している。天王星が、個人主義で自主独立を標榜する牡羊座に在泊する今、その欲求は強大だ。そしてこれら2惑星は互いにスクエア(挑戦的)を形成している。
そこに海王星が関与する。魚座に在る時、それは他者があなたのニーズを誠実に満たしてくれると信じたい気持ちを象徴する。だが、その願いがあまりにも強いため、容易に騙されたり惑わされたりし、単純に耳に心地良い約束を信じて、結局は誠意も無く正しくもない結末に終わることになりやすい。天王星と(または)冥王星も同時に強い勢力を持つことから、これは大衆の内にヒステリーや妄想のような空気を醸し出す可能性がある。多くの人々が一つの事を信じるが(何故なら彼ら自身がそれを望んでいるから)、現実には、彼らが賛同し参加した筈の何かとは全く異なった物事を体験することになる。
さてこういった事象が起きているのをアストロロジャーが目撃する時、彼/彼女の社会に対する責任とは何だろうか? まず始めにこう自問しなければならない。「アストロロジーが集合体レベルで起きる誤りの可能性を示唆することは可能か?」 私は可能だと信じている。だが、もしアストロロジャー自身のエネルギー解釈が間違っていたら?
恐ろしい警告を公表する事は、それ自体が問題となりやすい。最終結果に関与するのはアストロロジーのみではない。その最終的結末は、ジオコスミック・サイン(天王星・冥王星スクエアのような)の発効中に下された選択の如何に大きく依拠している。これらの選択内容を、関連するアストロロジーのテーマが持つ文脈に沿いながら理性をもって評価し、その結果として迎えるであろう結末がどうなるかを判断していくのがマンデーン・アストロロジャーの役割だ。